「仰向けで寝ると痛い」
「立っていると腰が重だるい」
このような反り腰腰痛パターンをみると、骨盤の前傾そのものよりも、腹腔内圧(IAP)の低下や筋膜の癒着が本質的な原因であるケースが多いです。
目次
反り腰腰痛の構造的メカニズム
反り腰では、骨盤が前傾して大腰筋や大腿四頭筋が短縮状態になります。
しかし臨床的に多いのは、腹圧が保てずに腰椎が前方へ滑るように支えを失っているタイプです。
腹圧が弱まることで、
- 腰椎の前弯が過剰になる
- 横隔膜・骨盤底筋・腹横筋・多裂筋の連動が崩れる
- 腰背部の筋群が代償的に硬くなる
結果として、「腰を反ると痛い」「仰向けが辛い」といった症状が起こります。
更に骨盤の歪みや腹圧低下により姿勢が崩れることにより、肩こりや膝痛など全身の不調にも繋がってしまいます。
整体でのアプローチ
うえはら整体院では、反り腰腰痛に対して主に次のようにアプローチします。
- 骨盤帯を中心とした骨格調整
→土台になる骨格を整える - 大腰筋や腸骨筋の滑走改善
→ 筋膜の癒着をリリースし機能改善。 - 横隔膜と骨盤底筋の調整
→腹圧の再構築。呼吸のリズムと連動性を改善。
一人一人状態は違うため、まったく別のところに原因があることもありますが、上記のどこかで悪さをしていることが臨床上は多いです。
まとめ
反り腰による腰痛は「骨盤が前傾しているから」という表面的な問題ではありません。
「なぜ骨盤が前傾してしまう状態なのか?」という要因にフォーカスすると原因がみえてきます。
中でも腹圧システムの破綻による構造的不安定性が本質的な原因な事も多く感じます。
呼吸と骨盤運動を軸に「腰を反らなくても支えられる体」に整えることが、反り腰腰痛の改善、再発予防につながります。
